飲食業について PR

これから飲食店で働くべきメリット3選

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飲食店で働きたくない理由

この時期に飲食店で働くのはきつそう

飲食店の仕事ってブラックだよね

飲食店でアルバイトをしても将来のメリットなさそう

稼ぐなら他にも仕事はたくさんあるよね

よくわかります。
コロナ禍ではその影響を大きく受けました。
コロナ以前でも価格に対してお客様から求められる当たり前のレベルが高くなっていた上にコロナを経験することによりさらに上がりました。
楽をして稼ごうと思えば選ばない方がいい職種の一つです。
しかし、メリットになることもたくさんあるのが飲食業の仕事です。

飲食店で起業しようとしている方、飲食店を経営している人向けの記事ではありません。
アルバイトや新卒、中途採用問わず雇用される側としてのメリットの紹介記事です。
特に20代の若い世代の方々は飲食店での経験がどれほどのメリットになるかがわかります。

20年以上飲食業に携わってきていますが、今出店することはハイリスクほぼノーリターンだと考えています。
ですが、飲食店自体がこの世界からなくなるわけではありません。
ビジネスモデルを確立し、変わりゆく世情に柔軟に対応していく店舗はしっかり利益を出し残っていきます。
時代に合わせて変化、進化していく店舗で働き学び吸収することは大きなメリットになります。
メリットを享受するには短期ではできません。
2年は継続して自分の人生のために稼ぎながら学んでいってください

接客スキルの向上

仕事の大半は相手が必要です。
なぜなら誰かに買ってもらう必要があるからです。
そのためにはもちろん商品力は必要ですが、それを売るために商品の良さや特徴を相手に合わせて伝える必要があります。
そこには少なからず人間力が必要になってきます。

服を買いに行ったときに店員さんからおススメされた経験がある人は多いと思います。
その時、こちらの意向を考えずに
・そのスタッフのおススメを伝えられる
・「似合う」「かっこいい」「かわいい」という定型文で褒められる
・ゆっくり見たいのにしつこく話しかけられる
というようなスタッフから本気で買いたいと思えましたか?

飲食店に限らず今は

何を買うか

と同じくらい

誰から買うか

が重要な時代になっています。
接客を通じて商品だけではなく自分自身の魅力を伝えられるようになると今後どの職業でも成果を出せる人材になります。

雑談力

雑談力がある人はどんな人でしょうか?
話が上手な人?
誰とでも話せる人?
もちろんそれも大事です。
しかし本当に雑談力がある人は「聴く」ことができます
誰も自分の話をしたいという欲求があります。
雑談の上手い人は相手の話したいという欲求を十分に満たしてあげられる人です。

飲食店では1日に多ければ何十人というお客様に接客をします。
もちろんマニュアルがあるので当たり障りのない接客は誰でもできるように指導してもらえると思います。
その何十人の中の何人かでいいのでお客様の話を聞いたり話したりしてみましょう。
お客様を怒らせてしまわなければOKです。
いろいろ試してみましょう。

コミュニケーション力ではなく雑談力としているのには理由があります。
一人のお客様との会話にかかりっきりになってしまうと他のお客様への対応ができません。
大事なのは話したいという欲求を満たしてあげつつ、必要に応じて自分のタイミングで切り上げる技術も必要です。
少ない時間で相手に好印象を持ってもらう話し方ができる、それが雑談力です

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洞察力

雑談力には「聴く」力が重要ということを伝えました。
ここでは「観る」力についてです。
「観る」ということは「意識して見る」ということです。

意識して何度も見ているとだんだんイメージが脳裏に焼き付いてきます。
そこまでできてくると後は簡単です。
そのイメージからずれているものがあればそれは当たり前の状態からずれているものです
ずれているものに何かしらの手を打つ。

例えば料理
いつもと盛り付けが違う→厨房に確認して修正してもらう

例えばお客様
食事せずに周りを見回している→トイレを探しているのかも?案内しよう
→注文品が届いていないのかも?確認しよう

このように先回りして対応することが出来ます。
観ることを日常でも意識できるようになるといろいろなことが先回りして対応できるようになってきます

調理技術・知識

調理技術や知識に関しては仕事特カテゴリーにおいて一番メリットは少ないかもしれません。
なぜなら他業種で就職する場合使わない技術や知識だからです。
ですが、日常生活においては大きなメリットを生みます

家で食事をしない人はほぼ皆無です。
料理ができる、食材についての知識があると仕事から帰ってきて疲れているから簡単なものですまそうかというときなどはさっと作れます。
一人暮らしをしている時も自分で作れるようになりますし、同棲や結婚した時も相手のために作ることが出来ます。

私は男なので男性目線にはなってしまいますが、私が夕食を作るだけで妻は楽になり喜んでくれます。
家事というものは本当に面倒なことが多いですよね。
少なくとも片づけを含めた調理関係で面倒だと思ったことはありませんし、その面倒だと思わないことをさっとやるだけで夫婦間は良好です。

経営ノウハウ

ここからはすぐにはできません。
冒頭で2年は継続してと伝えたのはそのためです。
仕事を始めて間もない社員、アルバイトに任せられる仕事ではないからです。
しかし任せてもらえるようになってくると、大きなメリットを享受できます。

仕入れ

飲食店でも業態によって適正な仕入れ基準が変わりますがだいたい売上の30%ほどです。
飲食店の仕入れの難しいところは保存期間が短いこと。
売上や商品の出数を分析し食材ごとの適正な仕入れ量を守らないと、お客様が来店しても「売れなくて赤字」「売れても赤字」という事態になりかねません。

  • 売れなくて赤字…注文が入ってくるのに食材がなくて提供ができない
  • 売れても赤字…仕入れをしすぎたため在庫が過剰になり廃棄食材を多く出してしまう

適正な利益を出すためには適正な仕入れが重要です。

  • 全体の仕入れ額
  • 食材ごとの価格
  • 価格の変動
  • 在庫の管理

これらを覚えることは経営をする上での基本の一つを身につけることです。

販売

販売には2つの工程があります。

来店してもらう

来店には2パターンあります。

新規来店
お客様に初めて来店してもらうためにはどのようなことが出来るでしょうか?
宣伝活動です。

店前の看板、ポスター。
多店舗、他業種に広告を置かせてもらう。
ホットペッパーやぐるなびを代表とするグルメサイトへの掲載。
近年ではSNS集客が主流となっています。

SNSでの発信やGoogle口コミへの返信などはもはや主力となった宣伝活動です。
発信や発信に対しての反応の分析を行うことはマーケティング能力を磨くチャンスです。

リピート来店
一度来店したことがあるお客様が再度来店することです。
さらに分けるとライトユーザー、ヘビーユーザーのように来店頻度の違いで分けることもできますが、ここでは割愛します。
重要なのは「リピート来店してもらえるように何ができるか」を考えて行うことです。
接客、商品のクォリティはもちろん大事です。
再来店クーポンの提供、スタンプカードなどは定番であります。
雑談力でもお話ししたように「あなたに会いに来店した」といってもらえるのが一番うれしいですよね。

買ってもらう

飲食店に来店しているんだから買ってもらえるのは当たり前だろう。
と思いますよね。
もちろん飲食店に来店して何も飲食せずに退店するお客様はよほどの事情がない限りいません。
何かしら注文は入ります。
ここでいう買ってもらうは「お客様にとって良いものでありお店にとっても良いもの」を買ってもらうという意味です。

ファーストフード店を見てみましょう。
セットメニューが大きく見やすくメニュー表に載っています。
細かく選ぶ手間を省き注文しやすくかつ単品でバラバラに注文するよりお得になっています。
お客様にとってはありがたいですね。
ではお店にとっては?
主力商品、例えばハンバーガーを単品で注文されるよりセットで注文してもらえた方が利益が出ます。
「ご一緒にポテトはいかがですか?」はあまりにも有名なセールストークですね。

店舗としてメニュー表や店内のPOP(広告)で訴求しています。
けれど最後はスタッフの力がモノを言います。
「お客様にとって良いものでありお店にとっても良いもの」をしっかりおススメすることでリピート客になってもらえるし、店舗の利益も増やすことが出来ます。

人材育成

人を育てる力はどの仕事についても重要なスキルです。
自分の子供を育てるときにも活用できるスキルになるでしょう。
はっきり言って難しいです。

私は20年以上飲食業に携わっていますが、人材育成が一番難しいと思っています。

時代や世代によって価値観が変わるから、です。

それこそ15年ほど前は「仕事を覚えて稼ぎたい」「忙しいのが楽しい」というスタッフが多かったです。
数年前は「店舗スタッフのみんなと一緒に頑張りたい」というチームを意識するスタッフが多かった印象です。
今は「必要分稼げたらいい」という感じで割り切っているスタッフが多くなっています。

もちろん全員がこの傾向に当てはまるわけではありません。
重要なのは世代によって価値観が違い、モチベートの仕方やかかわり方も変わってくるということです。
つまり教える側もアップデートしていかなければずっと同じ手法をとっていては育てられないし、場合によっては離職者も増えていきます。

この教える側のアップデートを経験しておくことは長い人生において大きな価値になります

売上と利益について

仕事を行う上で売上は大事です。
しかしそれ以上に利益の方が大事です。

どちらが良好な経営をしていますか?

・100万円売り上げているが利益は1万の店
・50万円売り上げているが利益は10万の店

例えはかなり極端でしたが当然後者の店の方が良好です。

利益=売上‐経費

まずはこの図式を覚え、どのように売上を伸ばし、経費を下げるかを考えます。

だけでは不十分です。

売上を下げても利益を上げる方法もあります
値上げが分かりやすいですが、経営者じゃないとできない手法です。
では他には?

1000円で700円利益が出る商品を1つ販売
…売上1000円、利益700円

300円で150円利益が出る商品を4つ販売
…売上1200円、利益600円

わかりやすさを重視して本来はあまりない例ではあります。
しかし商品価格をバランスを考えて決定している為組み合わせによって売上が下がっても利益が上がるものは実際にあります。
基本的に飲食店は低価格の所が多いためその利益の差は微々たるものです。
けれど利益はその積み重ねでできています。
またこのような販売の仕方を身につければ、他業種でもっと大きなものを販売するときにより大きな利益を生むことができる人材になります。

まとめ

昨今、特にコロナ以降の飲食店は本当に厳しい業種になりました。
コロナ禍を経験し日本人の生活スタイルが変化したことに加え、世界情勢の影響を受け食材原価、エネルギーの価格が高騰しています。
最低時給の更新も相次ぎ、アルバイトを多く雇用している店舗は人件費も利益を大きく圧迫しています。
つまり、普通にやっていては利益が出せない苦しい業種となりました。
その中を戦っている飲食店で働くことは大きなメリットにもなります。
参入ハードルが低いため誰でも始めることができ、アルバイトを多く雇用しているためアルバイトでも任せてもらえる仕事は多くあります
そしてそれは経験を積めば積むほど他業種でも活用できるスキルが増えていきます。

・上司や商談先のクライアントに好かれる雑談力

・ちょっとした変化に気付き対応できる洞察力

・家庭程でつかる調理技術や知識

・売上や利益を作る経営の知識

これらを若いうちに経験できると選択肢が広がります。
お金を稼ぐ場としては飲食店の仕事は厳しいでしょう。
今日紹介したことを目的に取り組んでほしいと思います。