ちょっとした気遣いでお客様に驚かれたら嬉しくないですか?
さりげなく他のスタッフを助けられたらカッコよくないですか?
この記事では
『仕事ができる人になるためのとっておきの秘訣』
を伝授します。
今回お伝えするのは、コツのように簡単にできるものではありません。
練習して、経験して、失敗して、成功してを繰り返して身につけていくものです。
まずは知って、そしてやってみてください。
1.仕事ができる人は視座が高い
視座とは目線の高さのこと。
ここでは『物理的な高さ』ではなく『精神的な高さ』が重要です。
精神的な高さとは
誰かのために
と言う精神です。
何よりこの精神が根本になければ、
- 「面倒くさいから」
- 「今はしんどい」
- 「誰かがやるでしょ」
のような気持ちがあなたの行動を止めてしまいます。
とは言え、最初から誰かのためにと言う精神を持っている人は少ないでしょう。
マズローの5段階欲求にもあるように、自身の欲求を満たしていかなければ、欲求の高さを上げることはできません。
まずは自己満足で大丈夫。
と思っていた行動でも、少しずつでも繰り返していけば本当の行動に変わります。
喜んでもらえたことで自分も嬉しくなる時が必ずきます。
マズローの5段階欲求とは
人間の欲求は下の階層から
「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」
の5段階に分かれているという理論です。
下の階層の欲求が満たされることにより次の階層の欲求を求めるようになります。
2.仕事ができる人は視野が広い
視座が高くなると視野が広がります。
目線が高いほど見える範囲が広がる。
展望台から街を見たことが一度はあると思います。
地上から見える景色とは全然違いますよね。
店の中で上から全体を見るなんて無理じゃない?
もちろんここでの高さも精神的な高さです。
つまり、「誰かの役に立ちたい」と言う気持ちが強くなれば、
それだけいろいろなところを見るようになります。
これが視野が広がっている状態です。
自分のことだけを考えていると目の前のことしか見えなくなります。
視野が広い人は意識するしないに関わらず、周りを見るようにしています。
3.他者の視点をイメージする
街を歩いていて空を見上げている人がいた時、
何気なく同じ方向の空を見上げた経験はありませんか?
何を見ているのか気になったことはありませんか?
これが大事です。
何かに視線を固定しているときは、何か気になることがある時です。
それを想像すると、相手の問題解決につながります。
厨房を見ているお客様がいる
→テーブルに料理がない
→注文している商品がなかなか届かない
冷蔵庫を探っているスタッフがいる
→作業台には作りかけの料理がある
→食材を探している
キョロキョロと周りを見回しているお客様がいる
→近くのスタッフを見ている気がする
→何かあって呼びたいのかな
など、相手が何を見ているかから何をしたいのかを予想することで、一手先の行動ができるようになります。
もちろん予想を外すこともあるでしょう。
外しても困る人はいません。
ちょっと自分が恥ずかしいくらいです。
それも経験です。
経験値が上がれば精度も上がっていきます。
特にスタッフに対しての予想は、過去の自分が何で困ったたかを思い出し、イメージすれば大体わかるはずです。
物の場所なども覚えるようにしておくと、探しているものがどこにあるかを質問なしで伝えることもできます。
4.中心視と周辺視
中心視
中心視とは集中して見る時の視野です。
意識して見ているとも言えるでしょう。
当然ですが、よく見えます。
よく見えますが、一部分だけです。
他はほぼ見えていないと言えます。
包丁で食材を切っている時やレジ打ちをしている時などがこの状態です。
周辺視
周辺視とは全体をぼんやり見ている時の視野です。
ぼんやりと言う表現を使いましたが、何も考えずにぼけっと見ていると言うことではありません。
広く浅く見えている状態です。
周辺視を効果的に使うには仕事の熟練度が必要です。
スポーツでもどこか一点だけに集中して見ていたら、その対象が動いた時に見失ってしまいます。
熟練者ほど全体を広く見て、
いろいろな情報を察知し次の動きを予測して対応します。
中心視と周辺視の使い分け
周辺視を効果的に使うには熟練度が必要であることは伝えましたが、周辺視だけが重要であると言うわけではありません。
重要なのは
効果的に使い分ける
ことです。
周辺視で全体を広く見る
↓
違和感を感じる箇所を発見する
↓
中心視で違和感の原因を見つける
↓
解決する
この流れを無意識にできるように、意識して周辺視を使うようにしていきましょう。
5.周辺視を効果的に使う
周辺視で違和感を感じるためには
正しい状態を常にイメージする
と言うことが何より重要です。
正しい状態から外れている状態になっているところを周辺視で感じ取る
これです。
つまり、周辺視を効果的に使うためには
正しい状態を知っている必要がある
そして
正しい状態が常にイメージできる状態になっている必要がある
と言うことです。
その為には
常にしっかり見る
ことをやり続けることです。
- 商品の一品一品をただ運ぶのではなく、しっかり見てから運ぶ
- お客様が食事されている様子をしっかり見る
- お客様がいない席の状態もしっかり見る
など常に中心視を使い見るようにする。
覚えていますか?
周辺視を効果的に使うには
熟練度が必要
だと伝えました。
つまり
中心視でしっかり見る
と言うことの熟練度が上がると
周辺視で違和感を感じられる
ようになります。
まとめ
仕事ができるスタッフ、頼れる先輩になる秘訣は『目』です。
『どこから(精神的な視座)』
『何を』
『どのように』
見るのか。
これが分かり実践すれば、仕事ができる人になれます。
見え方は人の在り方でもあります。
人は見たいものしか見ようとしません。
ぜひ、いろいろなものが見えるようになり、そこに手を差し伸べられる人になってほしいと思います。